動的Webプロジェクト②JSP

前回から続く動的Webプロジェクトについての連載です。
①サーブレット
②JSP(今回)
③Get/Post

JSPとは? JSP(Java Server Pages)は、サーブレットの拡張技術です。
サーブレットで、動的なHTMLの出力を行うことができますが、
サーブレットのプログラムでHTMLタグを記述するのは、大変です。
JSPでは、HTML中にJavaコードを記述することにより、サーブレットで
HTML出力するより格段に少ないソースコートで記述することができます。

JSPの記述には、スクリプト要素というものがあります。

JSPのスクリプト要素とは? ・宣言
・式
・スクリプトレット
・コメント

JSP宣言は、<%!~%>宣言タグ内でJava構文で宣言します。

JSP式は、セミコロンで終了せず、<%=~%>タグ内に記述します。

JSPスクリプトレットは、<%~%>スクリプトレット・タグ内に通常のJava構文で記述できます。

JSPコメントは、<%--~--%>コメントタグで囲います。
HTMLのコメントと異なり、JSPのコメントは、ユーザがブラウザでページのソースを見ても表示されません。

実装手順 ①動的プロジェクトの作成(前回作ったものをそのまま使います)
②JSPの作成
③サーバーの実行

①動的プロジェクトの作成は前回作ったものをそのままなので、今回は不要です。

②JSPの作成

ServletLearning/src/main/webappにentryフォルダを作成しておきます。
この場所にJSPを作りましょう。

entryフォルダを右クリック→新規→JSPファイルを選択します。

JSPのファイル名は、HelloWorld.jspにします。

JSPテンプレートの使用をチェックして、完了ボタンを押します。

HelloWorld.jspにひな形が作成できました。便利ですね。<body>~</body>に実装してきます。

行数説明
11HelloWorld!の出力です。
12、14<%--~--%>の部分はJSPコメントになります。
13<%=~%>の部分は、JSP式になります。
この記述は、セミコロンは不要です。
15~24<%~%>は、JSPスクリプトレットです。
この記述は、通常のJavaの構文で記述できます。

③サーバーの実行を行います。

Tomcat10_Java21を右クリックして、開始にします。

URLに、localhost:8080/ServletLearning/entry/HelloWorld.jspを打つとページが表示します。

☆まとめ☆ Webアプリの基本編でした。
Webアプリの用語についても覚えましょう。
JSP(Java Server Pages)
JSPのスクリプト要素についても覚えられるとよいと思います。

■ソースコードのコピーペースト用に記載します。

HelloWorld.jsp

<%@ page language="java" contentType="text/html; charset=UTF-8"
pageEncoding="UTF-8"%>
<%@page import="java.util.*" %>
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Insert title here</title>
</head>
<body>
HelloWorld!<br>
<%-- JSPコメントタグ 時間の取得--%>
今の時間:<%=new Date()%><br>
<%-- JSPコメントタグ Listの実装例--%>
<%
  ArrayList<String>arrayList = new ArrayList<String>();
  arrayList.add("日本");
  arrayList.add("アメリカ");
  arrayList.add("イギリス");

  for(int i=0; i<arrayList.size(); i++){
    out.println(arrayList.get(i) + "<br>");
  }
%>
</body>
</html>

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